プロジェクト概要
SUETOMI AoQは、京都の老舗和菓子店「末富」がプロデュースする菓子ブランドだ。1893年からつくり続けている京菓子の技や素材、美意識を大切にしながら、柔軟な発想で現代のお茶時間に合うお菓子や飲み物などを考案・提供している。京都駅直結のジェイアール京都伊勢丹に実店舗を構え、京都市内でテイクアウト専門のカフェ「SUETOMI AoQ Cafe Stand」も運営。GRAPHはブランディングを担当し、事業構想から商品開発、デザイン、店舗運営までトータルでディレクションしている。
https://aoq.jp/
課題
- 新型コロナウイルス禍に伴い、定期的に和菓子を提供していた「お茶会」などが軒並み中止となり、新たな販路や顧客の創出、経営の柱となる事業を考えていく必要があった。
- 大前提としてあったのが、130年もの歴史ある末富ブランドのイメージを崩さず、大切に守っていくこと。
- 「末富」の商品は大半が職人の手作業でつくっているため、生産量に限界がある。
GRAPHからの提案
- 今まで挑戦できなかった新商品の開発を実現していくために、末富がプロデュースする別ブランドを立ち上げる。
- OEMを前提とした生産体制を構築し、本業(末富)の生産能力を圧迫することなく新ブランドのお菓子づくりを実現する。
- ブランドコンセプトは「現代のお茶菓子を提供する」。日本茶だけではなく、コーヒーや紅茶、お酒などにも合う新しいお菓子を提供し、自由な発想で展開していく。
- ブランド名は「SUETOMI AoQ」で、漢字表記は「青久」。これまでの歴史や伝統、末富のブランドカラーの「末富ブルー」などから着想し、「初心(青々しさ)を忘れずに、永久に挑戦を続けていく」という思いを込めて名付けた。
- 欧文ロゴの AoQ は「o」 を小さくすることで、「AQ=永久」を際立たせている。目に留まったとき「何て読むんだろう」と意識させるデザインで認知向上も目指している。
- 末富本来の名前は「亀屋末富」であることから、和文ロゴの青久のロゴは常緑樹の松や亀をモチーフにデザインした。
スタッフクレジット
北川一成 / 錢亀正佳 / 山田晴香 / 吉本雅俊