ルドンとその周辺ー夢見る世紀末
三菱一号館美術館

プロジェクト概要

19~20世紀に活躍したフランスの画家、オディロン・ルドンの美術展のフライヤーやポスター、ティザーサイトのデザイン。展覧会の注目作品である「グラン・ブーケ」の絵に重なるように大きく配置された赤文字や、ピンクや水色で書かれたキャッチコピーはフォントも統一しておらず、新聞の折込チラシのような賑やかさ。従来のアート展のグラフィックからかけ離れたデザインはSNSなどで議論を巻き起こした。

 

このデザインの背景には、キュレーターと北川によるルドンの解釈がある。ルドンはシュールレアリスムにも影響を与えた象徴主義の画家で、暗いトーンの作品も多いが、晩年は豊かな色彩表現を追求するなど多彩な作風をもつ。北川はルドンを「常に挑戦し続けたパンクな人」ととらえ、自身も広告を通してアヴァンギャルドな表現にチャレンジした。

スタッフクレジット

北川一成