プロジェクト概要

小牧醸造は、鹿児島県さつま町にある焼酎メーカーだ。創業は1909年で、代表銘柄「小牧」をはじめ、「伊勢吉どん」や「一尚」、「紅小牧」など、芋焼酎を中心に製造・販売している。GRAPHは、ロゴマークのデザインと「一尚」や「紅小牧」のボトルやラベルのデザインを担当した。

課題

  • どの銘柄のラベルも、手書き風の文字で商品名を大きく配した「焼酎らしい」デザインで、店頭で目立ちにくかった
  • 銘柄ごとにデザインのテイストが異なり、「小牧ブランド」をアピールできていなかった
  • 「小牧醸造」は、もともと醤油の醸造元で、その名称のまま焼酎の蔵元になったという経緯がある。「醸造」という表記により、醤油や味噌、日本酒のメーカーと誤認される可能性があった。

GRAPHからの提案

  • 焼酎はウイスキーと同じ「蒸溜酒」であることから、「世界で唯一無二の日本の蒸溜酒」という新たな立ち位置を設定。「小牧蒸溜所」という名称も提案した。
  • 焼酎特有の庶民的なイメージからの脱却を目指し、メインターゲットは酒に詳しい愛好者、飲用シーンのイメージはグレードの高いバーとした。
  • 味覚は舌だけで案じるものではなく、ボトルの見た目の印象や酒器の口当たりなども影響する。その考えを基に、照明を落とした高級バーでグローバルブランドのウイスキーと並んでも遜色ないデザインを考案した。
  • シンボルマークのモチーフは、小牧醸造の家紋「丸に花菱」。高みを目指していく志を上部の「●」で表現した
  • ラベルに配したロゴマークや商品名の書体はあえて統一せず、過去と現在が入り混じったようなデザインを目指した。その狙いは、これまで大きな水害に幾度も遭い、そのたびに復興してきた小牧醸造のルーツとルートを感覚として残すこと。余白のとり方を工夫した。

スタッフクレジット

北川一成 / 吉本雅俊