プロジェクト概要
はくばくは、押麦、もち麦、十六穀ごはんなど雑穀を扱う食品メーカーだ。国内の小売店で売られているもち麦など食用に加工した大麦(精麦)の約6割がはくばくの商品で、1941年の創業以来、市場を開拓・けん引し続けている。GRAPHは、ブランド戦略のディレクションとデザインを担当し、新商品の発売にあわせて主力商品のパッケージをリニューアル。
ブランドが大切にする価値観「雑っていいこと」をコピー化し、そのメッセージを発信するブランドサイトの制作なども手掛けている。
https://hakubaku-zatsu.jp/
https://www.hakubaku.co.jp/brand/zakkoku/
課題
- もち麦や十六穀ごはんのブームが落ち着き、市場が停滞。なおかつ、競合商品の台頭などの影響により、売り上げも伸び悩んでいた。
- もち麦や十六穀ごはん、発芽玄米など、商品の種類は豊富だが、1つの商品だけを買い続けているリピーターが多いことが調査からも分かっていた。パッケージデザインが統一されておらず、ブランドとしての訴求力強化が必要だった。
- 新規ユーザーに対して「雑っていいこと」のメッセージを発信するため、新たなブランドサイトを制作。雑穀に興味を持った人すべての受け皿として、雑穀おにぎりを擬人化した動画広告の配信や「雑な完全食」をコンセプトにした栄養バランスの提案や、レシピコンテンツの展開を行った。
GRAPHからの提案
- ブランド認知度の向上を目指し、継続的なブランド訴求とパッケージデザインのリニューアルを提案した。リピーターも多いため、これまでのテイストを踏襲しながら刷新する必要があった。
- 店頭での見栄えを考慮しながら、パッケージでアピールする情報を整理した。ブランド内で比較しながら購入してもらえるように商品構成を見直し、商品の訴求すべきポイント、コピーなども統一。生活者が自分に合った商品を選びやすくなるようにデザインした。
- はくばく商品の象徴として、ブランドカラーの赤色の帯を共通のモチーフにした。狙いは、店頭で“はくばくブランド”の存在感を高めること。帯はパッケージ上部に横向きで配置し、各商品が陳列されたとき棚に赤色のラインが自然とできるようにした。
- 商品名の漢字は穀物をイメージした書体で、ひらがなは日本らしさと上品さを意識した書体でデザインした。文字の色は、穀物の色を彷彿とさせる、ナチュラルなクリーム色を選んだ。
スタッフクレジット
北川一成 / 吉本雅俊 / 村部悠蔵 / 榎本ちひろ / 武田真