プロジェクト概要

東京・六本木にあるミュージアム「21_21_DESIGN SIGHT」で2007年に開催された、落語・狂言・一人芝居の話芸プログラム。北川一成は舞台美術を含めたアートディレクションを担当。大人も子どもも楽しめる夏のお祭りであるため、漢字のロゴにも賑やかさや楽しさを表現し、文字でありながら絵画のような要素も持たせた。
舞台は日本の著名建築家・安藤忠雄氏によるコンクリート打ちっぱなしの建築空間にあり、そのままでは音が反響し話芸が成立しない。かといって音響装置で会場を覆い尽くしてしまうと建物がネガティブに見えてしまう。そこで、来場者が美術的な空間演出だと思ったものが、実は音を吸収したり拡散したりする反響対策装置を兼ねているようにデザインした。天井から吊り下げられた布やビニール、壁に立てかけられたアート作品、木馬から着想した蛍光オレンジの長椅子などの会場装飾のすべてがそうした機能を持っている。

[趣意文]
落語や狂言など日本独自の芸能を中心にしたプログラム。日常を新たな視点で取り上げ、人を喜ばせたり驚きを与えたりする”笑い”をテーマに落語、狂言、一人芝居の後援を12日間実施した。出演は茂山狂言会、柳家花緑、桂小米朝、イッセー尾形。会場構成は北川一成、衣装は高橋理子、宇津木えりら気鋭の若手デザイナーが手がけた。
※21_21 DESIGN SIGHT ウェブサイトより抜粋

[展覧会名]LUCKY LUCK SHOW 落狂楽笑
[日時]2007年8月10日(金)-8月24日(日)
[場所]21_21 DESIGN SIGHT
[主催]21_21 DESIGN SIGHT、財団法人 三宅一生デザイン文化財団
[協賛]株式会社 全国教育振興会
[協力]グラフィカ株式会社、住友スリーエム株式会社、東レ株式会社、マックスレイ株式会社、株式会社エイ・ネット
[企画]三宅一生
[出演]茂山狂言会、柳家花緑、イッセー尾形、桂小米朝
[ポスターデザイン]横尾忠則
[アートディレクション]北川一成
[衣装]髙島一精、高橋理子、ZUCCa、宇津木えり

スタッフクレジット

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