プロジェクト概要
東京・六本木にあるミュージアム「21_21_DESIGN SIGHT」で2007年に開催された、落語・狂言・一人芝居の話芸プログラム。北川一成は舞台美術を含めたアートディレクションを担当。大人も子どもも楽しめる夏のお祭りであるため、漢字のロゴにも賑やかさや楽しさを表現し、文字でありながら絵画のような要素も持たせた。
舞台は日本の著名建築家・安藤忠雄氏によるコンクリート打ちっぱなしの建築空間にあり、そのままでは音が反響し話芸が成立しない。かといって音響装置で会場を覆い尽くしてしまうと建物がネガティブに見えてしまう。そこで、来場者が美術的な空間演出だと思ったものが、実は音を吸収したり拡散したりする反響対策装置を兼ねているようにデザインした。天井から吊り下げられた布やビニール、壁に立てかけられたアート作品、木馬から着想した蛍光オレンジの長椅子などの会場装飾のすべてがそうした機能を持っている。
スタッフクレジット
GRAPH
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