プロジェクト概要

京都府舞鶴市にある「舞鶴赤れんがパーク」は、明治期に海軍が建設した倉庫群を中心施設とする公園だ。2012年にオープンし、2013年から2015年まで民間ディレクターと市民が一体となってブランディングに取り組んだ。民間ディレクターとしてブランディングを指揮したのは、東京駅前の新丸ビル7階のレストランフロア「丸の内ハウス」をプロデュースする玉田泉氏と、同フロアで店舗を経営する佐藤としひろ氏だ。GRAPHは玉田氏と佐藤氏からの要請で、ブランディングのアートディレクションを担当し、ロゴマークや倉庫内の館内サイン、イベントのポスターなどをデザインした。

課題

赤れんが倉庫郡の風景は地元の人にとって、生まれたときから当たり前に存在するので見慣れている。そのため、市民のほとんどが、舞鶴赤れんが倉庫や舞鶴の歴史的価値、文化など、地元の魅力に気づいていなかった。

GRAPHからの提案

ロゴマークの色は、赤れんがと海をイメージした赤と青。横長のマークは、舞鶴赤れんがパークが過去から、現在、未来へと続いていくことを表現した。特徴は、ロゴマークの細かい使用規定をなくしたこと。ロゴマークを運用する観光協会や市民がロゴマークを使うとき、舞鶴の歴史や文化について自発的に考えるように、「メディアや商品に合わせて、長さや色のトーンを自由に変えていい」というルールにした。

スタッフクレジット

北川一成 / 吉本雅俊 / 村部悠蔵